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モミガラとは


なぜモミガラにこだわるのか

土耕菌ナルナルとモミガラ

モミガラは、食物繊維出てきています。お米を包んでいる殻です。
大変硬く、クチクラというワックス成分が全体を覆っていて水を弾くためなかなか分解しづらい難分解性の資材です。近年、バイオマス資源としてモミガラが注目され始めてきましたが、分解しづらい事からほとんど利用されずに今日に至っています。
 また、分解しづらいという特徴は、保存性が良いということで、建材につかわれたり、暗渠用の水抜き資材としても利用されています。また、ペレット化して燃料に使われたり炭(くん炭といいます)にしています。
 モミガラは、軽いけれどもかさ張る資材です。大型トラック一台分のモミガラを積んでも重量は材木の1/10にもなりません。それだけカロリー効率が悪いということです。エネルギーを使って運んでも、使ったエネルギーの方が大きくなってしまうのです。
 また、タイでは大量に出るモミガラを集め燃焼して発電している施設があります。
 しかし、ここで問題になっているのはモミガラに含まれるケイ酸(シリカ)です。ガラスの原料であるケイ酸によってモミガラを送るパイプや機械の摩耗が激しいので、部品の交換を煩瑣に行う必要があるのです。

籾殻(モミガラ)の成分です。
成分名    含有率
水分      8.04
脂肪      0.20
ヘミセルロース 16.00
リグニン    20.3
セルロース  31.8
灰分 シリカ 16.9
    その他 0.8
その他    5.96
合計   100%

シリカが16.9%と大量に含まれているのが特徴です。竹にもシリカが多いと言われていますが、生竹の場合、以外に少なく0.1%以下です。

このモミガラのシリカも分解されにくい物質で、古代の遺跡から、モミガラのシリカが発見され、稲作をしていた証拠となっています。このシリカをプラント・オパールと呼ばれています。

 元京都大学教授の高橋英一先生はこのシリカ(ケイ酸)の研究の第一人者で多くの著作があります。

 ナルナルを開発した当初、エンドファイトという言葉もなく、植物が元気になるのはケイ酸の効果ではないかと考え、ずいぶん勉強させて頂きました。ケイ酸が病原菌を防ぐ珍しい写真もあり、必読の書です。


さて、モミガラはお米を包んで外敵から守る重要な役目をしています。
焼いてしまうのはもったいないのです。それは、単なるセルロースの塊ではなく、植物の育成に大切な成分や微生物(エンドファイト)がいるからです。

 秋田県立大学の野間正名教授のチームではもみ殻に含まれる成長促進物質の研究を行なっています。籾殻が有する植物生長促進物質に関する研究 籾殻を粉末にして米の発芽具合を観察したところ、与えた物の方が成長が良かったそうです。

 焼いてしまったら、いい働きをする物がみんななくなってしまいます。ですから、籾殻はナルナルでボカせと言っているのです。

 籾がらは稲が作ります。稲の遺伝子は約37,000個もあります。

 イネゲノム研究 − Q and A −(ためになる面白いページです。)

 この数はヒトの22,000個よりはるかに多く、生物界の王とも呼ばれています。
それだけ、稲には未知の効果が眠っていると考えられます。
 生物には機能の解っていない遺伝子が沢山あります。ある微生物によって稲の中にそれまで眠っていた遺伝子のスイッチがONになる事も充分予想されます。
ナルナルは、なぜもみ殻なのかと問われます。ボカシにおが屑でもいいのでは、と聞かれます。しかし、イネの偉大さを考えるとその力を使わないのはもったいないのです。
ですから、ナルナルでは、もみ殻にこだわっています。

日本人にとって稲は特別な存在です。今、これを書いている時、FTPも問題で日本中が揺れています。それは、米作りがどうなるのかという不安からです。
 ナルナルの発表でビジネスコンテストに優勝したことがあります。(そのときは、ナルナルという名前ではなく輝土愛楽という商品名だった)賞金を頂いたので、関係者で祝宴を開きました。その時に私が挨拶した文章が次の文です。

ご挨拶

 本日はご多用中のところ、当会にご参集賜り誠に感謝の念に耐えません。 

       (略)

 この事業の由来を考えるときに、稲の持つ力を考えざるを得ません。この日本において稲は特別な作物です。

 今年に入り皇室典範改正の問題が騒がれました。神武天皇以来、百二十五代、二千六百六十六年の伝統について、私たち国民にその意義を問いかけることとなりました。

 日本における稲の由来は古典を紐解くとき神話に由来していることが解ります。はるか神代の時代、伊耶那岐尊(いざなぎのみこと)様が左目を洗ったときに天照大神(あまてらすおおみかみ)様、右目から月読尊(つくよみのみこと)様、鼻から素戔鳴尊(すさのおのみこと)様がお生まれになりました。

 月読尊が、天照大神の命を受け、葦原中国(あしはらのなかつくに)の保食神(うけもちのかみ)を訪れます、保食神が饗応のため、陸に向かわれると口から米の飯が出てきました。海に向かわれると大小の魚が出て。山に向かわれると動物たちが出てきました。このとき月夜見尊は、「けがらわしいことだ。いやしいことだ。口から吐き出したものを、わざわざ私に食べさせようとするのか」とおっしゃり剣を抜いて、保食神を撃ち殺されました。

 天照大神にそのことを報告されますと、非常にお怒りになって、「お前は悪い神だ。もうお前に会いたくない」とおっしゃり、月夜見尊と昼と夜とに分れて、交代に住まわれるようになります。天照大神は天熊人(神に供える米を作る人)に保食神の様子を見にやると本当に死んでいました。ところがその頭に牛馬が生れ、額の上に粟が生まれ、眉の上に蚕が生まれ、眼の中に稗が生じ、腹の中に稲が生じ、陰部に麦と大豆・小豆が生じていました。天熊人は、それをすべて持帰りました。すると天照大神は喜んで、「この物は民が生きて行くのに必要な食物だ」とおっしゃり栗・稗・麦・豆を畑の種とし、稲を水田の種としました。邑君(むらぎみ)を定められ、その稲種を天狭田(あまのさなだ)と長田に植えました。その秋の垂穂は、八握りもある程しなって大そう気持よかった。と記してあります。

 そして、いよいよ天照大神の孫にあたる瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)様が日向の高千穂峰に降りられることになります。このとき、「葦原千五百秋瑞穂国、是吾子孫可王之地也、宜爾皇孫就而治焉、行矣、寶祚之隆當與天壤無窮者矣」
(あしはらのちいほあきのみづほのくには、これあがうみのこのきみたるべきくになり、よろしくいましすめみまゆきてしらせ、さきくませ、あまつひつぎのさかへまさむことまさにあめつちときはまりなかるべし)とおっしゃいました。
 

 およその意味は「この日本の国は、私の子孫が君主たるべき国である。さあ瓊瓊杵尊よ、行ってしつかりと治めなさい。つつがなくお行きなさい。天つ日嗣は、天地と共に限りなく栄えるでしょう」という意味です。そして三種の神器(「八咫鏡」「草薙の剣」「八尺勾玉」)と共に「蒼生(あおひとぐさ=天下万民)の食ひて生くべきものなりと「斎庭の穂(ゆにはのほ)」を授けられた、とあります。これが神話に見る稲の由来で、この詔は「天上無窮の神勅」と呼ばれるものです。

 初代天皇として即位された神武天皇は瓊瓊杵尊様の曾孫にあたります。

 ここで科学的な面から稲について知っておきたいことをお伝えします。

 最近、稲の遺伝子の解析が終了しました。いわば稲の構造設計図が解明されたのです。これにより稲の遺伝子数は約四万個と推定されました。人の遺伝子数が約三万個ですので、稲のほうが一万個も遺伝子を豊富に持っていることが明らかになりました。

 おそらく、稲はこの地球上に人類が誕生するはるか以前から、完成された植物として地上に生息していたと思われます。

 稲を包むもみ殻を良好な発酵を行うことによって良質な肥料にする術を得ました。しかし、もみ殻を再利用する技術の遺伝子は既に稲の遺伝子に含まれていたのかも知れません。

 先ほど、神話のお話をしましたが、人類よりはるか以前に存在していた稲の力を古代の人々も畏れ敬っていたのは当然の事と思われます。

 私たちは稲によって生かされ生きています。今や全人類の半数は稲を主食としているといわれています。稲なくして人類はこの人口を養うことが出来ないし、稲も又、人類が稲を伝播しなくて繁殖出来ない植物かも知れません。(水田を作るのは人間にしか出来ないことですから)

 稲と人間の営みには密接な関係があるのです。

 歴代の天皇は、神田をつくり御自ら稲作をされ、神にささげられます。この日本で稲を作る事がどれほど重要視されているかが伺えます。

 この事業は始まったばかりですが、不思議な縁故によって進展していると感じざるをえません。これも稲のもつ遺伝子のなせる業なのでしょうか。

 事業を進展する責任を持つ身として、よりいっそう謙虚に、稲のもつ力にならい、この事業の発展に寄与できることを幸いといたします。

                        平成十八年二月十六日 石井一行

                         以上転載


 編集後記 

 たいへん長い文章になってしまいました。又、遺伝子の数も正確ではありません。当時の情報です。不思議な縁によって私がナルナルを管理しておりますが、多くの方にご利用いただけるよう尽力したいと考えております。今後共どうぞ、宜しくお願い申しあげます。