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もみ殻の特性 Tweet


ここは解説のページです。


解説なんかどうでもいいという方は作り方のページにどうぞ。


作り方のページへ



今まで、このページではもみ殻溶解液の作り方を
ご紹介していましたが、季節変動等まだまだ研究の余地があると考え、作り方のページを閉鎖いたしました。

モミガラの特性

 モミガラはお米を保護するため、大変硬く、又、クチクラというワックス成分が全体を覆っていて水を弾くため、なかなか分解しづらい難分解性の資材です。

 このモミガラ、よくよく考えても考えなくても、種を守る殻だということは誰でも気のつくことです。(都会暮らしで知らない人もいるかも)
 自然の、原生の稲の種は、秋の終わり登熟して、地面や水中に落下します。
落下した後、春がくるのを待って発芽して、再び成長を始めます。
こり繰り返しを何万年と繰り返して来ています。

 落下した種をいかに保護して、さらにいかに広範囲に移動させるかが、植物が継続的に繁栄する為の条件でもあります。
 そのため、種には、色々な保護装置や機能がついています。鳥に食べられても消化されずに糞と共に排出されて繁殖範囲を広げる機能を持つものもいます。
 モミガラでは表面に小さなトゲが生えています。このトゲは動物の体毛に絡んで付着するので移動する時に便利です。

 また、湿気や乾燥から身を守るために、稲の種はモミガラという木質の壁で種本体の表面を覆いました。

籾殻(モミガラ)の成分です。
成分名 含有率
水分 8.04
脂肪 0.20
ヘミセルロース 16.00
リグニン 20.3
セルロース 31.8
灰分 シリカ 16.9
灰分 その他 0.8
その他 5.96
合計 100%
(表1)

 (表1)を見て下さい。ヘミセルロースやリグニン、セルロースは、一般的な材木(杉や桜など)を構成する主要な成分です。
シリカ(ケイ酸)はガラスの事です。大変多く含まれています。これが籾殻をより一層硬い構造にしています。

 さて、モミガラはお米を包んで外敵から守る重要な役目をしています。
焼いてしまうのはもったいないのです。それは、単なるセルロースの塊ではなく、植物の育成に大切な成分や微生物(エンドファイト)がいるからです。

モミガラに含まれるファイトアレキシン

 秋田県立大学の野間正名教授のチームではもみ殻に含まれる成長促進物質の研究を行なっています。

 籾殻が有する植物生長促進物質に関する研究 

 籾殻が有する植物生育促進活性について

上記の記事の中で、籾殻には、モミラクトンというファイトアレキシンが含まれるとあります。

ファイトアレキシン(phytoalexin)とは、詳細は上記のリンクに任せるとして、簡単に述べると病原菌の繁殖を抑えるお薬のような物質です。植物が自己防御のために作る薬でその種類は大変沢山あります。

モミラクトン(momilactone)は籾殻に含まれるファイトアレキシンの一種です。病原菌をやっつけます。また、アレロパシー物質として、種の周りの植物の発芽を抑制する作用もあります。未発見の物質も、まだまだあるかもしれません。

 植物は、進化の中で、様々な成長促進物質、そして成長阻害(抑制)物質も作ってきました。

 種が地面に落ちた後、水の中でも陸上でも種(玄米)は、あらゆる災厄から守られねばなりません。水辺のイネにとって最も多い敵はカビです。カビはあらゆるものに付着して繁殖します。それらをファイトアレキシンが防いでいるのです。

 ナルナルは、エンドファイトとして植物の成長促進に使われます。ナルナルはカビで出来ています。モミガラにはファイトアレキシンがあって菌の繁殖を妨げるはずなのになぜ菌が発酵するんだ? と、疑問を持つ方もいると思います。私にとっても実は疑問点です。

 よくよく考えて見ると、ナルナルボカシを作る時に米糠を使います。発酵のスターターとして使用するわけですが、この米糠(こめぬか)の中にファイトアレキシン分解物質が入っているのかもしれません。(米糠には、玄米の中で胚と呼ばれる部分や白米の表層が含まれています。)

 イネが発芽した時、ファイトアレキシンがあると、抗菌作用で菌根菌(土壌菌)が付かなくなる。菌がいないと植物が健全に成長出来ないからファイトアレキシンは発根時に除去される仕組みになっているのかもしれません。

モミガラ溶解液の特性

 では、この難しい横文字のお薬のようなものは農薬として売っているか、ネットで調べたけれど解りませんでした。植物からファイトアレキシンを発散させるような誘導剤はあるようです。(実用化?)

 これからご紹介をする籾殻液は、ナルナルでは古くから作っていましたがが、何に効果があるのかが不明でした。しかし最近、試しに作ってバラのウドンコに使ったプロの園芸家さんがおりまして、その方から効果アリとお聞きし、同時に問題点も見えて来ましたので、それらも一緒にご紹介いたします。

 モミガラ溶解液(略してモミガラ液)には、モミガラから解け出した成分が入っています。おそらくファイトアレキシンが溶出していると考えられます。その他、もみ殻表面のワックス成分(油分)もあるでしょう。又、もみ殻の腐食した木質の腐食物質も含まれるようです。