ナルナル菌式無臭トイレの詳細 Tweet
■わかりやすいように写真で説明します。
覚悟を決めてみてください。
と言っても、全く臭わないので、撮影していても汚い感じは全くしませんでした。
これが、本当に便壺?という感じです。
便槽の中にあるものを取り出して、何も説明せずに、誰かに「これはなあに?」と聞けば、100人中、100人が、判らないと答えると思います。臭いが無いので、臭いを嗅いでも判別できません。
基本のページでは、菌のスターターとして、米糠を必要とすると書いておきましたが、米糠が無くとも大丈夫です。これは、ナルナルボカシの応用で、ナルナル菌を増殖させ、より安定した発酵にするのが目的です。使用当初、臭うようなら、米糠を振ってみて下さい。
設置場所は、ナルナルの本社がある、千葉県市原市東国吉の山中です。里山整備の為に5基設置されています。ここでご紹介するのは、キャンプ場として整備中の場所に設置してある2基です。
ドアのある表から見て、左側を1号機、右側を2号機とします。
発酵とは面白いもので、2号機の方が圧倒的に分解消滅が早いです。
ドアのある面は西南を向いています。
こういったタイプのトイレに設置されている匂い抜きの煙突もありません。 |
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それでは、1号機から見てゆきましょう。
左の写真は吸い取り口の写真です。汲み取るときの穴が開けられています。カメラを中に入れて撮影したのが右の写真です。手前の蜘蛛の巣で見にくいのですが、奥に盛り上がったものが見えます。トイレットペーパーのような物も見えます。この山の真上が便器の穴になります。 |
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別の向きを撮ったもの。一面にもみ殻が敷き詰められています。もみ殻の厚さは10センチ位です。
それでは、この状態を便器の穴から撮影してみます。
ます、ドアを開けた所。、そして便器の中の写真です。あまり見たくありませんが、学術的な価値?があるかも知れないので掲載します。
掃除をする前なので、便器が少し汚れています。
紙が見えます。
先程、汲取口から見た山を崩します。崩すのに使ったのが、伸縮する金の熊手です。水色の箱はたばこの箱です。この様な簡易トイレは便槽が浅いので。時折山を崩してあげる必要があります。そしてできるだけ水平にならします。利用頻度にもよりますが、このトイレの場合、年に1回程度です。家族4人で使用しても、月に1回位ではないかと推測していますが、環境に大きく左右されます。また、1号機と2号機の分解速度が違うように、場所でも大きく左右されます。どこがよいかは、醗酵の専門家でも判る人はいません。年季を積んだ感の鋭い杜氏さんなら、あるいはわかるかも知れませんが。
右の写真は崩した後、再び便器の穴から撮った写真です。わかりづらいので角度を変えた写真を複数掲載します。
熊手で拡散する時は、見えないのでテキトウにごちゃごちゃ混ぜてなんとなく平にるようにします。
山を崩したものを手前に引っ張って観察してみました。ほぼ乾燥状態で白いカビがは生えているのがわかります。無臭です。知らずに見た人は紙がくっついたてカビが生えたダンボールみたいな、なにか?位にしか思わないでしょう。
右の写真は接写したものです。
続いて2号機の様子です。1号機に比べて醗酵が早いので山がほとんどありません。
不思議に思われるとおもいますが、全国に沢山ある生ゴミ醗酵処理施設でも、醗酵の早い場所と遅い場所が在ることは当たり前の常識になっています。
後ろの蓋を開けて、中の様子を撮影しました。結構、もみ殻が湿っています。白く見えるのは乾燥したもみ殻です。 |
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掃除をしていないので、結構汚れています。掃除してから撮影すればよかったですね。汚いものをお見せしてすみません。
右は近づいて撮った写真です。
撮影する前に誰かが使ったようですが、すでに匂いは消えています。
この日はキャンプ場整備のボランティアの方が5名程が作業中でした。
便槽の中の写真です。もみ殻が減ったので、もみ殻を最近追加したようです。
すぐにもみ殻が撒けるように、トイレの脇に、ビニールに入ったもみ殻を置いています。
いかがだったでしょうか。
実際に使われているナルナル式の簡易トイレです。
リアルな写真で、ご紹介しましたが、見た目と現実のギャップに皆さん最初は混乱します。
慣れたら当たり前になってきます。
ナルナルが江戸時代に発明されていたら、田舎の香水なんて言葉はなかったでしょうね。