上写真 |
左から、 籾米、籾殻、玄米、米糠、白米、そして、籾殻と米糠を発酵させたナルナルを展示しています。 |
下写真 | 左から右へと資材が分離され変化する様子を矢印で示します。 籾米100リットルは、モミガラ20リットル、玄米80リットルに分離されます。 玄米をそのまま食べる方もいますが、玄米と糠(ヌカ)を分離して白米ができます。 玄米80リットルは、糠10リットルと白米70リットルに分離されます。 この白米を世界の半分の人は主食としています。 食べない部分の、モミガラ20リットルと米糠でナルナル菌が醗酵します。糠は糠油や食品・肥料としても利用されています。 |
稲の遺伝子数は、人間よりも多いことが判明しています。 万物の霊長類の王として君臨している人類も、遺伝子の配列からみたら、稲の方がひょっとして高級な生物なのかもしれないという考えもあります。 生命に高級も低級もないので、評論家の言葉遊びのようなものですが、複雑な遺伝情報を持つという事は、それだけ体験してきた出来事や、他の 生物との関わりの深さを表します。 微生物から、魚や昆虫、鳥たちと交流してきた記録が遺伝子には組み込まれています。 ヒトゲノム全体は 32 億の塩基対からなり、遺伝子数は 24,000 であると推定されています。 イネのゲノムサイズは3億9千万塩基対であり、イネの全遺伝子数は約4万存在します。 ゲノムについては、東北大学名誉教授の池上正人先生の解説が分かりやすいのでご紹介します。 ゲノム研究からわかってきたこと 参考リンク イネゲノム塩基配列と 新たな作物開発への挑戦 国立研究開発法人 農業生物資源研究所 イネゲノム塩基配列解読で得られた3億8000万塩基のゲノム情報は、約2万8000カ所の遺伝子領域を示したイネアノテーションデータベース (RAP-DB)として整備・公開され、遺伝子単離や機能解明の解析ツールとして多くの研究者や研究コミュニティーに利用されている。 |
||